農薬 化学肥料について |
自分が口にする物の安全性について関心を持たれるのは当然のことです。環境に対する負荷、配慮について語られることも多くなりました。 |
農薬の使用について
農薬は基本的に使います。桃の場合、無農薬では生産、出荷は残念ながら、おそらく無理です。 山梨県植物防疫協会から発行される果樹病害虫防除暦には、一年間の最小限必要な防除が示されています。 しかし、一般的にはその回数の範囲内では防除しきれない場合が多いようです。原因はその年の天候の影響や、農薬の効果に対する知識の不足から防除のタイミングを逸したり、不適当な農薬の使用によるものだと思われます。 減農薬を可能にするためには、精神性や信仰心にも似た思い込みではなく、徹底した農薬に対する知識が必要だと思っています。それが、減農薬の第一歩ではないでしょうか。 私の場合、もともと猜疑心の強い性格なのか、何事も疑ってかかり、疑問な点についてはメーカーの本社開発部に尋ねるなどして薬剤の成分、効果、必要最小限の濃度等、充分把握し、農薬散布の回数を減らしています。 防除は予防が基本です。ターゲット(病害虫)に対して全く効果の無い薬剤を使用して病害虫が多発、高密度になってから対処している農家もよく見受けられます。こうなると、農薬の散布回数が増えてしまうのは当然です。 また、収穫直前の散布が最も気になる所だと思いますが、これも天候によっては全く必要でない場合があります。逆に、雨が続くような時には、病害果が発生しやすく流通の段階で発症し、消費者の皆さん、若しくは卸、小売店の方に迷惑をおかけしてしまいます。 従って、打つべき時には打つのは、やむを得ないことです。この場合にも、薬剤の残留基準を遵守して行なうのは言うまでもありません。労力、コスト面からみても減農薬に越したことはありません。 農薬メーカーにおいても最近の農薬は環境や人体への影響を軽減する方向で開発が進められています。昔のように「何でも殺す」的な薬ではなく、それぞれの病害虫に対して選択的に効果を発揮する薬が主流になっています。 殺虫剤に代わって性フェロモンを利用し、交信かく乱を起こさせる資材(コンフューザーP)も広く普及しています。 以上のように、最低限の農薬使用はやむを得ないにしても一般的にも減農薬栽培への移行は明らかに進むと思います。 2001年6月 |
見えるでしょうか、真中に吊るしてある赤い針金のような物
これが、コンフューザーPです。
パープル・レイン IPMと農薬に関する話 |
化学肥料の使用について
当園では、草生栽培を行なっております。
除草剤の使用を減らすと共に
土壌に有機質を還元するためです。
化学肥料については有機質配合肥料を少量施用するだけです。
桃の場合、それで充分です。
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