2002/10/04

 台風21号、その後のご報告

皆様からご心配のメールを頂戴しております。

1日のPM 8〜9時頃山梨県内に最も接近したと思われる21号による
被害状況が日を追って入ってまいります。
当初、県内に於いては台風による影響はごく僅かと思っておりましたが
県北部などでは最大瞬間風速が30mを記録し、現在の観測方式に
移行してから10月としては観測史上最速との事。

しかし今回の台風は、暴風域が比較的小さく、速度がとんでもなく
早かった事もあってか被害はピンポイントだった模様。
また風も突風で、長時間吹いていたわけでは無いので、県内においても
地形的なものに大きく左右され明暗を分けたようだ。

現に、甲府市南部に位置する当町でも、自宅のある中間地帯の圃場と
盆地中の平坦地の園では被害の程度がまったく違った。
(家のばやい、茄子の圃場は2区域4ヶ所にある)

下の画像は自宅近くの茄子畑。(2日朝撮影したもの)
全体の画像は小さいと判りづらいので大きくしました。画像をクリックしてください。

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こちらは土壌は肥沃だが畑なので干ばつし易いため、潅水チューブを一本ずつ
ベットに入れてあり、8月の干ばつ時に潅水。
成長旺盛で中断のネット(20cm升目の網、倒伏防止策)
を遥かに超えていた。
が、幸い風は殆んど受けなかった。
これは東南側は峠。北西側も丘陵のため。今回の風向きでは
最も風を受けにくい。



下の画像は2kmほど離れた、盆地中心に近い圃場の様子。(こちらも2日朝撮影)

分かりますでしょうか、右側に転んでますね。(ちょっと、泣き
しかし、こちらは地下水が高いため(以前は水田)、土壌病害を避け高温時の潅水を控えめに育ため、ご覧のように中断ネットら頭は出ているがそれほど大きくない。
現在最も良質で収穫最盛期だか、採果はネット付近。

こちらも、同じ区域の別圃場。
こちらのほうが見やすいかしら。(こちらも2日朝撮影したもの

この、圃場が一番風当たりが強かったかもしれない。
しかし、これぐらいなら大丈夫。
4日現在はもう大分起き上がっている。
それに、風は突風で瞬間的なものだったのでスレ果も殆んどみられない。



4日朝収穫した茄子、音声秤で重量(階級)選果を終えこれから等級選別(A級B級等)。



5日、3週間ぶりの消毒。収穫は11月中旬まで続きますが
これが最後の防除でしょう。(全ての圃場で同時に防除を行なう訳ではありませんが、本日の圃場がのローテーションの最後でした)
使用薬剤はスピノエース・殺虫剤、フルピカ・殺菌剤。
茄子に対する使用時期は共に収穫前日まで可。(とーぜんですが)基本的には出荷休み前日の夕方行ないます。
天敵利用選択性薬剤散布(IPM)と防除間隔のせいか
蜘蛛の巣がたくさん張ります。

という訳で、ご心配かけましたがお茄子は元気です。
また、製品に極端なスレ果の混入の心配もありませんので
どうぞ安心してご注文ください。
秋茄子が美味しい季節ももう少しです。