◇ピュアホワイトについて◇

ピュアホワイトはホワイト品種ですので本来多品種との交配を避けるために
たとえば半径300m以上の範囲にイエロー系のない園で栽培するか、まったく栽培時期を変える(例えば秋)かしない限り多品種との交配が起こり完全なホワイト種は作れません。

当園でも付近に他品種がないところ、もしくは作型の違いで交配時期を避ける等の配慮をしていますが、如何せん、とうもろこしの一大産地でもあることから100%交配しないというわけにはいきません。

秋になりますと他のトウモロコシの栽培はありませんが、これは台風の被害を受ける確率が格段に増えるということからであって、ピュアホワイトも例外であはりません。

交配した場合、イエロー種が優性となりますので黄色の粒(胚乳)が混ざります。(イエローにホワイト種は入りません)尚、キセニアによるイエローの混在率は0~10粒程度と思われます。

が、食味については同じ生食用のスーパースィート系 の親を持つ交配ですので糖度などに大きな差異は一代交配の場合おこりません。

もちろん、一代交配種の胚乳(種)を使って栽培した2代目の個体は遺伝子学的に一代交配のときの両親の特性は大きく損なわれ、品質も変わります。

因みに県内全域で品種統一がなされているわけではありませんので、他の品種間においても同様にキセニアは起こっていますが、県内において問題とはなっておりません。ホップコーン、デントコーン(飼料用)の栽培が付近にあった場合は別ですが、県内において栽培は聞いたことがございません。