桃の頁

桃の春夏秋冬


桃の成長と、農作業の一年をご紹介します

春




 
春は摘蕾作業から始まります。
適正な数の着果を目指して蕾を落とすのです。

せっかくの花をもったいないとは思いますが、
この蕾が全部実になったら大変です。
4割〜5割の蕾を落とし、この後の摘果など通じて
段階的に目標着果数に近づけます。

 左の写真は開花直前の蕾です
人口受粉用に十分膨らませてこれから摘蕾です。
4月上旬頃の様子です。

摘蕾の様子です。

小さくて見づらいですが、傘を逆さにして落とした蕾を集め、
開約(花粉を採取)して、人口受粉に使います。

昇降機(リフト)に乗っての作業です。
立ち木の作業は、収穫以外はこれに乗りっきりです。
近頃は便利になりました。
しかし、一度落ちました。たまたま低かったのでケガはありませんでしたけど。
 2001/4/13 
 ほぼ満開の様子です。
今年は天候に恵まれ着果は良好でしょう。
我々は(今年しゃあ、着きゃーいいぞ)と言います。
(着きが良すぎても困るけんな)とも言います。

 左の写真は棚仕立ての川中島白桃です。
収穫作業が圧倒的に楽チンです、脚立に上りませんから。
時期も早まり、有利でもあります。


綺麗なもんです。

 立ち木の浅間白桃です。
品種によって、また年によっても花の色が違います。


 花見がしてー。と言う方は御連絡下さい、付き合います。
私はけっこうのんべえです。
しかし、翌日女房に怒られます。たぶん。

 今年は雨が少ないので、消毒を一回省きました。
               (まあ、毎年しませんけど)
雨が多いと花腐れと言う病気が出やすいのです。
極力、少ない防除で良いものを作りたいからです。
楽ですし。

 摘果作業の様子です。
下の写真のように、満開後30日ぐらいで
親指大になった桃の実を落とす作業です。この時点で最終的に着ける2倍〜3倍の数に絞ります。

 この後も、仕上げ摘果、見直し摘果を行ない。この写真くらいの枝には最終的には1個です。

 咲いた花の数からすると、90%以上は落とすことになります。

見直し摘果の頃になると、紀州梅ぐらいになって、「なんか使い道がねーのか、えー。」と言うくらい畑一面、摘果した桃だらけになります。

5月中旬の作業です。



以上、春の桃に関連した仕事です。この間トウモロコシの蒔き付けや、野沢菜の管理にも追われます。


 

桃の幼果 (生業綴り 36)

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