秋茄子の頁

IPMと肥料の話

自分が口にする物の安全性について関心を持たれるのは当然のことです。環境に対する負荷、配慮について語られることも多くなりました。

生産性と安全性の両立はもちろん可能でなければならないと思います。

一時期、誤解や認識のズレ等により両極端な議論がされたこともあったようですが、そういう議論によって我々生産者や農薬メーカーの努力、開発が促されるのも事実です。またその成果でよりバランスのとれた方向に向っているような気もします。

ネットによる生産者の情報提供で、さらに消費者の皆さんの安心感を高めることが出来れば、と思います。

ここでは、当園で栽培する作物についての農薬、肥料の使用状況、また減農薬、減化学肥料に対する考え方についてお話します。




IPMと農薬に関する話

IPMとは選択性農薬利用による天敵利用防除を行ない農薬散布回数の半減を目指した総合的害虫管理のことです。

農業者会議の県外研修において埼玉農業試験場の視察を行なった時に研修した防除体系です。

当時、難防除害虫に手を妬いていた頃出会ったこの防除形態は私にとって、まさに目からうろこが落ちる思いでした。

従来の農薬散布のみによる防除体系では、特に最近の安全性を考慮したピンポイント型効果薬剤ですと、抵抗性がつきやすく、逆に密度を上げてしまいます。これをリサージェンスと言います。従って同一薬剤では効果がなくなり、散布の回数、薬剤の種類が増えてしまいます。

害虫には本来、自然界の中で天敵が存在します。ところが、上記のような防除方法では、天敵まで殺してしまい、さらに害虫密度を上げる結果になります。これもリサージェンスの原因の一つです。

そこで、害虫に効果があって、天敵に効かない薬剤を選択使用する事によって天敵と薬剤の相乗効果で減農薬を図ります。同時に散布回数を減らすことによって、薬剤の効果を維持し抵抗性を防ぎます。

2年間の取り組みの成果としては、ミナミキイロアザミウマの天敵であるヒメハナカメムシの確認が出来ました。圃場ではクモ(益虫)の巣をあちこち見かけます。これらは以前の防除では見られなかった現象です。ダニの天敵チリカブリダになどの生息も推測しています(忙しい盛りなので観察が難しい)

桃の頁で述べたように薬剤の特性と、タイミングを見極める事によってIPM農法も更に成果が上がったと思います。散布回数においては慣行栽培と比較して50%は削減できました。

当園では、茄子の栽培面積も広いので(50a)労力コストの面からも減農薬は必要なのです。

                                    2001年6月





肥料、その他の資材について

野菜は果物以上に土づくりが決め手になります。
従って多肥栽培になりがちなので、出来るだけ有機質の物を使用します。


この堆肥は富士の裾野から取り寄せたものです。

ここからの堆肥ははじめてなので、具合を吟味しているところです。

撮影者がオバカさんだから、自分の影が写っています。

こちらの堆肥は、近所の養豚農家、柿嶋ファームから取り寄せたところです。

ここの堆肥は、よく完熟していて、混ぜるチップも無農薬の材木を使用します。

人気があって、すぐに売り切れてしまいます。
これは土壌改良資材とありますが、やはり堆肥です。

キノコ菌床を主体とした有機堆肥です。

茄子の連作障害を防ぐといわれているので、試験をしてみました。


HC−73
こちらは、土壌病害のフザリウム菌に有効な微生物を含む資材です。

今年試験の予定です。

その他、片倉チッカリンのエコガードやビオ有機などの植物有機や拮抗菌を加えた資材を試験する予定です。





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