おめでとう 閉店

突然ですが、お店は閉店したもようです。

いえ、お店は
驚いた事に結構繁盛していたようです。けれどもお店をたたんだのは、燃え尽きたからです。。

ではなくて、実は裏の空き地のサーカスのお客さんを当て込んだ営業でしたから、サーカスの公演終了と共に店じまいをしたという訳です。(なんだい)

にしても、1ヶ月を過ぎる辺りから、産直売り場のお客さんや、地元にも口コミでお店の評判も広がり始めたところで、閉店するのはあまりにも惜しい・・・惜しすぎる。。
(という声は特に無かった)

そもそも、彼女達の本業は農業です。春になれば一人もお店にでる余裕など無い筈でした。ですから最初からどうするつもりなの・・・っと思って見ていたのですが、そういうことだったのですね。

しかし、何故たった2ヶ月弱の営業にあそこまで一生懸命になったのでしょう。ここに重要な意味があるのかもしれません。
(・・・けして無理に膨らまそうと思っているわけではありませんからね・・(汗))

その潔い閉店の真実のわけは後々探る事として、営業中の様子もちょっとご報告しておきましょう。(聞いた話ですからね #画像撮影もかーさん)





大繁盛の様子

殊に土日、祭日は行列ができるほどの賑わいでした。

当初、お店は番号札を渡し、全てセルフサービスで行なう予定でした。

しかし、気の良い彼女達は「○番さ〜ん」と呼びつける事が出来ず、結局最後まで自分達で運んだり片付けたりとなりました。時にはおばあちゃんから「お茶を下さい」と言われ、セルフのつもりで用意していたお茶も「お待たせしました」とか言ってサービスしました。

いろんなお客様が見えました。

ある日の事、一見して明らかにその筋の方がいらっしゃったそうです。数人の手下を連れて・・・。
親指に包帯をグルグル巻きにした(今は小指でなく親指が主流だそうです)手下さんが親分のおしぼりを要求。
当日、フロア担当のY江さん・「お、おしぼり・・・ですか。少々お待ちください」
おしぼりの用意はしてないお店でしたが、厨房に飛び込んでんで慌てて新しい布巾を持っていったりしました。(笑)

手下さんは更に灰皿を要求。しかしY江さん、
「禁煙です!・・・(きっぱり)。喫煙席は外のベランダになっております。さぶいけど・・・。」
エライ!!日頃からとにかく真面目なY江さん、筋は通します。
親分さんは黙ってうどんをすすり、和菓子を食べて帰ったそうです。(親分もエライじゃないかぁ)


あんまんと肉まん

蒸し器にあんまんと肉まんをどういう割合で何個づつ用意しておくかが結構難しい。

気前の良いあねさんと堅実だがキレやすいS子さんはいつもこの件でバトルを繰り広げる。
特に3時過ぎが難しい。基本的に残せないからだ。

あねさん・「今日は日曜でもう少しお客さん入りそうだから肉まん足しとこうよ」
S子さん・「ダメ駄目!3時過ぎればどうせ売れないんだから」
あねさん・「入れとけってば!」
S子さん・「だめだったら!(▼▼♯)

とそこへ・・・「肉まん5個くださ〜〜い」

S子さん・「(/||| ̄▽)/ゲッ!!!・・・た、足りない」

あねさん・「だっから言ったじゃん!d( ̄▽ ̄)ノオーホホホ。」

更にこの二人、あんまんの餡子はこし餡か、つぶ餡かでお互い譲らない・・・。

あねさん・「あんまんの餡はこし餡が正統!」

S子さん・「つぶ餡のほうがゼッタイ美味しいもん!」

《・・・・どっちでもいいじゃねえか〜〜。好みの問題だろう。。。なんなら半分ずつ入れて、どっちにしますかって聞いて出したらどうだ。(他人事の俺・・辛党)》

どっちもご主人はお勤めで、普段から農作業を二人で手伝い合ってますから殆んど兄弟喧嘩か夫婦喧嘩みたいなもんなのですが。


手作り

お店のモットーの一つに『手作り』があります。

お赤飯、山菜おこわ、いなり寿司など、手作りでパック詰め販売。これが結構、人気だったそうです。

ちゃんと重さを計って・・・。Y子ちゃんは、最後に余ると量をサービスする・・・なんてことはせず、いつも嬉しそうに食べてしまいます。




お焼きも和菓子も手作りです。右はカボチャを使った焼き団子。餡子を添えて出来上がり。

『手作り』の師匠は言わずと知れたあねさんです。口も達者だが、手はもっと達者らしい。

お茶

忙しい日ばかりではありません。暇な日もたま〜にはあります。(しつこいようですが、たま〜〜に、です)

そういう時はお決まりの「お茶」と「井戸端会議」が始まります。でも、決して商品など口にしません。(もったいないから)お客さんに出した紅茶のティーパックをためておいて出涸らし紅茶を飲んだり、時間が経ってしまって、お客さんに出せない作り置きのコーヒーを飲みます。

会計係りのY江さんはしっかり者で、経費節減に関してはかなり厳しい人。彼女が当番の日は食材だけでなく、電気・ガス・水道の節約にも皆、神経をとがらせます。

でもこの間、Y江さんがいない日、内緒で出来たてのコーヒーをお茶してしまったそうです。(Y江さん、許してやってね。)

お墨付き

そうそう、大事なものをお見せするのを忘れていました。営業許可証です。当たり前ですが、ちゃんと取得してあります。(なんだか意外な気もしますが・・・)

最後の晩餐

46日間の営業を経て、いよいよ閉店の日を迎えました。閉店後、お店の残り物で簡単な慰労会。苦労話、失敗談も今は笑い話になっていい思い出に・・・。

閉店

きれいに飾り付けられていた店内もさっぱり片付いて、「発つ鳥後を濁さず」といった感です。
なんだかフロア-全体が寂しがっているように見えます。
でも、もっと寂しく思っているのは・・・・。






七転八倒、試行錯誤、叱咤激励、阿鼻叫喚・・・・・・

かーちゃん達の怒涛の46日は悲喜交々の内に幕を閉じたのでありました。

ハイ、ご苦労さん。m(_ _)m チャンチャン




・・・・・と、実はこれで終わりではないのです。

(エ、エ〜〜〜〜ッ!まだナンカあるのかぁ〜〜〜)

これだけで終わらせるようなヤワなかーちゃん達ではありません。
実は、開店前から彼女達の頭の中には、もう一つの画策があり、
開店は一つのステップに過ぎなかったようです。

もう一つの画策(企み)とは・・・・・

それは・・・・・『手作り商品の加工所』新設要請!!

このバイタリティ(怖いもの知らず)はいったいどこから来まんねん。
殿方にはちょっと真似がでけしまへん。(なんで関西弁)

しかしながら、これはひょっとするといいアイディアかも・・・。
会員制にして、大勢の希望者に利用してもらい、
いろいろな手作りの加工品を販売することによって
町の地場産農産物の宣伝、イメージアップを図ろうというものです。

これなら農繁期でも手の空いている人達が集まって
製造、販売すればいいわけで
本業の農作業に支障をきたさないで済みます。
また、加工品ならある程度の保存も可能ですし
肉まん騒動(上記)も起こさずにすむでしょう。

でもなぁ・・・そううまい具合に事が運ぶだろうか・・・。
保健所の認可とか、採算とか、利用者間の規定とか・・・
第一、町の予算は?

しかし、かーちゃん達は本気です!
何故なら、閉店直後の女性認定農業者の研修旅行に
他県の農業女性による加工所をいくつも見学してきているのです。

そこでさらに刺激を受け(感化されやすいからなぁ・・・)
ヤル気倍増のご様子。

かーちゃん達の怒涛の物語は終わりを知りません。
乞うご期待!!





えっ!


乞うご期待 って? 

まだやるのこれ

・・・・・。



なんとなく、お気づきになったかもしれませんが
途中から私、めんどくさくなってきましてこのネタ。
「後は、画像に合わせておまえ自分で書けや。。もう眠いし。」
となりまして、、
手作り』焼き団子のところからかーさん本人直筆のテキストになりました。


で、朝読んだところなのですが。。。。


まだ、つづけるのねこのシリーズ。(T_T)



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